会社の業務システムを作り上げようとすると、「システムが本当に役に立つものになるまでに、当初のシステム化作成の予算の3倍は必要だ」という意見を聞いたことがあります。確かにそうですね。この3倍という数字は前後はするでしょうが、これに近いことは確かです。
会社の業務システムを作り上げるのに最初から最善に近いシステムを作り上げるのは非常に難しいことです。作り上げて運用してみて初めて見えてくるいろいろな問題があります。それらの解決のためソフトを作り直し、追加し、新たに人を雇い、教育をし直し、・・・とやっていくうちに、なんだかんだと出費がかさみ、結局は当初予算を大きく超えてしまうということです。
これは表現を変えれば、本当に出せる予算の1/3の範囲内でコンピュータシステムの構築をしなさいということです。はじめからぎりぎりの予算でやってしまうとその後の追加予算が捻出できず、結局は「動かないコンピュータ」のままで終わってしまう可能性が高いということです。ここでも「小さく産んで大きく育てる」という姿勢が必要ということですね。
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